ひこうき雲

ひこうき雲

ここのところ毎日のように、
荒井由美のデビューアルバム「ひこうき雲」を聴いています。
シンプルで切なくて灰色の霧がかかったような演奏に、
凛とした透明な声が突き刺さって、
その霧をほんの少しだけ晴らしていくような音楽です。
決して明るい音楽ではないけれど、
かすかな光と様々な色を感じます。

荒井由美はブリティッシュロックが好きで、
演奏をしているキャラメルママのメンバーはアメリカンロックが好きでした。
それはすごく大きな違いなのに、
こんなにピタッとくるなんて、
なんだか魔法みたいです。
このアルバムの中に「紙ヒコーキ」という曲が入っていて、

とりとめない気ままなものに
どうしてこんなに惹かれるのだろう

という歌詞があります。
このアルバムの魔法のような不思議な魅力を
言い当てているような気がしています。

このアルバムが発売された1973年、
荒井由美は19歳。
すごい才能です。