昭二さんのえじこ

昭二さんのえじこ

先日イラストレーターの上路ナオ子さんから
桜井昭二さんの岩蔵型えじこをいただきました(写真左のもの) 。
そして驚いた事に同じ時期の同じ型を持っていました。

昭二さんの60年以上の長い工人生活の中で作られた、
同じ時期、同じ型のものが自分の手元にくるなんて、
なんだか不思議なことです。
きっと作られた時この2つのえじこは隣に並んでいたのでしょう。
それが別の人の手に渡り、
またここで隣にいる。
何十年ぶりかの再会に喜んでいるように見えます。
すごく素敵なことだなあと嬉しくなります。

ぽんぽんと軽やかに筆を置いたようなこのえじこの表情を見ると、
昭二さんの優しい笑顔が思い出されます。

昭二さんが亡くなられて9ヶ月近くが過ぎました。
まだ寂しく悲しい気持ちになることはあります。
けれど、作ってきたたくさんのこけしは残っています。
その事実に心が少し温かくなりました。

上路さん、ありがとうございました。