シャーンとディラン

シャーンとディラン

1月29日まで神奈川県立近代美術館 葉山にて開催されていた
「ベン・シャーン クロスメディア・アーティスト」をみてきました。
写真や絵画、ポスターやレコードジャケットや本のデザインなど様々な作品が
テーマ別に展示され、すごく見応えがありました。
どの作品もとても重厚で、
ずどんと胸に染みてきました。

ベン・シャーンの線画を見ていると、
誠実に生きてきた老人の皺を見ているような気持ちになります。
一本の線から、
悲しみも喜びも暗さも明るさも感じます。
流暢な線ではないけれど、
これほどまでに静かで饒舌で味わい深い線は、
誰にも描くことはできないでしょう。
上手く描くことなんて少しも求めていません。

そして
作品と向き合っている間ずっと、
頭の中にはボブ・ディランの曲が流れていました。
二人とも社会派という括りに入れられながらも、
社会や世間ではなく、人間そのものを批判し、
表現しているように感じます。
そんなこともあってここのところずっと
「時代は変わる」を聴いています。

ペンを持って予言する
作家や批評家の皆さん
目を大きくあけなさい
チャンスは二度とこないのだから
そしてせっかちにきめつけないことだ
ルーレットはまだまわっているのだし
わかるはずもないだろう
だれのところでとまるのか
いまの敗者は
つぎの勝者だ
とにかく時代は変わりつつある

「時代は変わる」
詞、曲 ボブ・ディラン