福島でのこと

福島でのこと

先日、福島の親戚の家に行ってきました。
キュウリやトマトや茄子の畑がたくさんあります。
そして町は甘い桃の香りに覆われているようでした。
ここから少し先には福島第一原発があります。
それが嘘のような気持ちの良い空気です。

朝、散歩をしていると、
浪江町から避難してきているという方に会い、
少し話をしました。
東京の人達の為に私たちは我慢している。
犠牲になっている。
そう言われ、何も言えませんでした。
学校や公園には線量計が設置されていて、
0.25くらいの数値が出ています。

親戚の子供達は、
昨年はなかなか外で遊ぶことができなかったようでしたが、
今は除染が済んでいる場所もあり、
元気に外で走り回っています。
一緒に大きなグランドに行き、
野球をして遊んだり、家まで走って帰ったりしました。
最初は全くバットに当たらなかったけれど、
30分もすれば
金属バットの「カキン!」という
気持ちの良い音を響かせるようになりました。
ノビノビとしていてとても楽しそうで、
自分の心も、すっとほぐれて行くような気がしました。

帰り際、
見送ってくれた子供達の顔を見た時、
とても胸が詰まりました。
来年の夏、
原発はどうなっているのか。
復興は進んでいるのか。
今よりもほんの少しでも良いから、
福島の人達が安心して暮らせるようになっていてほしい。
心の底からそう思いました。