住吉人形

住吉人形

先日、従姉妹の結婚式の為に大阪に行ってきたのですが、
そのついでに住吉大社に寄ってきました。
今年の1月にも行っているのですが、
ここはとても楽しいところです。

住吉大社には
京都の伏見人形の流れを汲んだ
様々な土人形が授与されています。
昔は土人形だけでなく、
竹、木、貝などで作られた玩具も作られていたようで、
郷土玩具の宝庫とも呼ばれていました。
現在は土人形のみになっていますが、
十二支をはじめ、様々な玩具が残っています。
その多くはお金、子宝、安産にちなんだ縁起物で、
全て手のひらサイズなのが
その愛らしさを際立てています。
大社の入り口にある社務所で人形を買い、
背面に自分の名前を書き、
それぞれの社に納めると願いが叶うと言われています。

江戸時代には住吉人形の名前で売られていたようで、
滝沢馬琴の「耽奇漫録」(こちら)や、
明治に出版された日本で最初の玩具画集である
「うなゐの友(清水晴風、西澤笛畝著)」にも
その図が載っています。
この頃のものは
手捻りで作られていたこともあり、
現在作られているものとは趣が大きく異なります。
その素朴さはかなりのものです。
今は全て型抜きによって作られているため、
妙にきれいに仕上げられていて、
少し硬い印象を受けます。
可愛くなりすぎてもいます。
ただ、この独特なフォルムと色彩感覚には、
その硬さなどもさほど気にならず、
ときめきを覚えずにはいられません。
こんな造形、どうやったら作れるのでしょう。

一度に全種類を揃えてしまうのにも憧れるのですが、
少しずつ揃えていくのもまた楽しいものです。
次の訪問がまた楽しみです。

後列左から、喜々猿、厄除け猿、裸雛。
前列左から、初辰猫、種貸しさん。