桜井昭寛さんの雛こけし

桜井昭寛さんの雛こけし

桜井昭寛さんの雛こけし。立雛。
父であり師匠の昭二さんの作っていた雛こけしを受け継ぎ、
昭寛さんの解釈で作ったものです。
昭寛さんの雛こけしは妻が好きで、
毎年鳴子に行くと持ち帰ってきます。
昭寛さんは雛こけし作りが大好きで、
あまりにも没頭してしまい、
気がつくと毎年新しいものが何種類もできてしまうそうです。
本人もどれくらいの種類を作ったのかわからなくなってしまうほど、
没頭します。
底なしの創作意欲です。

雛こけしは伝統こけしと違い自由度がすごく高いので、
工人それぞれの個性が強く表に出てきます。
それ故、可愛い方向に行き過ぎたり、
妙に派手になってしまったりして、
情味が失われることも多々あります。
個人的にこけしの魅力は可愛さよりも、
情味だと思っていることもあり、
ぐっとくるものはあまり多くないのが事実です。

そんな中で昭寛さんの作る雛こけしからは
鳴子の品、風土や情味を多分に感じられ、
胸に染み込んでくる良さがあります。
きっと昭寛さんの血そのものが、
伝統こけしと繋がっているのでしょう。
そうでなきゃこういったものは作れないように思います。