友の会の名品と思い出のこけし

友の会の名品と思い出のこけし

東京こけし友の会は昨年創立60周年を迎え、
その記念行事として「友の会の名品と思い出のこけし」という展覧会を、
仙台のカメイ美術館で開催しました。
自分も友の会の会員として、
錚々たる蒐集家の方々に混ざって展示に参加いたしました。
そしてその展覧会の図録が作られたのですが、
自分のこけしが本に載っているのは不思議な気持ちであり、
初めてイラストレーションの仕事をして、
自分の絵が使われているページを見つけた時に感じた
気恥ずかしいような、誇らしいような、嬉しい気持ちと
似たような感情になりました。

コレクションにはその人そのものが出るとよく言われますが、
この5本のこけしには自分が考えるこけしの魅力が詰まっています。
どのこけしも戦後のこけし会を引っ張ってきた戦前生まれの工人によるもので、
戦前のこけしが持っていたこけしらしい魅力を内包しているように感じます。
どこをとってみても過剰さがなく、
シンプルに心に入り込んできます。

ここのところ忙しく過ごしていて、
東北に行くことはもちろん、
こけしの催し物にも全く行けず、
寂しい想いをしていました。
そんな中届いたこの図録を見て、
少しだけ気持ちが落ち着くかと思いきや、
もっと東北が恋しくなりました。