「日本の郷土玩具」と「集めたり描いたり」とこれから

「日本の郷土玩具」と「集めたり描いたり」とこれから

展示が終わってからだいぶ時間が経ってしまいましたが、
オーパギャラリー・ショップでの
「日本の郷土玩具」「集めたり描いたり」にご来場いただきました皆様、
ありがとうございました。
もともとはショップの「日本の郷土玩具」のみ開催する予定でしたが、
自分の絵と蒐集した郷土玩具を展示することで、
郷土玩具の魅力をより理解していただけるのではないかと思い、
ギャラリーでの「集めたり描いたり」も同時開催することにしたのでした。
仕事や育児などをする中での作業となり、
なかなかハードな準備になりましたが、
本当にたくさんの人に見ていただけて、
その疲れも幾分軽減されたような気がしています。

自分が想像していた以上に、
郷土玩具の魅力は知られていませんでしたが、
自分が想像していた以上に、
郷土玩具の魅力を伝えることができたと思います。
販売していた玩具も続々と完売し、
かなり早い段階から品薄の状態になってしまいました。
欲しい玩具がなくなってしまい、
残念そうに帰られる方もいらっしゃり、
申し訳ない気持ちもありましたが、
郷土玩具の魅力が伝わっているんだと思うと、
嬉しく、とても励みになりました。
やっぱりすごいなあ、郷土玩具。
ああ、すごいやと、毎日思っていました。

そして今回の企画展は
僕のようなわけのわからない若造の話に
快く協力して下さった11の作り手の方々がいなければ、
何も成り立たないものでした。
鳴子こけしの桜井昭寛さん、仙台張り子の本郷達磨さん、
土湯こけしの西山敏彦さん、今戸焼の白井さん、
多摩張子の根岸さん、佐原張子の鎌田芳朗さん、
浜松張子の鈴木伸江さん、弓野人形の江口さん、
尾崎人形の高柳政廣さん、玖珠のきじ車の保存会の皆様、
木葉猿の永田さん。
本当にありがとうございました。
郷土玩具の背景にはいつだって作り手がいて、
さらにその背景には大きな郷土の空気が存在しています。
そこを抜きにして郷土玩具のことは何も語れないのではないか、
そこを見つめなければ本質は見えてこないのではないかと常々思っていました。
展示した郷土玩具の作り手の絵はそんな気持ちで描かれたものです。

以前ラジオに出ていた山藤章二さんが、
「江戸から続いて来た落語のもつ粋さ、ユーモア、言葉使い、空気など、
駅伝のたすきのように語り継いで行くことが大切です。
自分もそのつもりでやっている。」
とおっしゃっていました。
落語を伝えるだけでなく、その周りの空気も伝えるということ。
周りの空気が変われば、落語も全く違うものになります。
周りの空気が落語を決定するのです。
そしてその空気の話は、郷土玩具においても同じことが言えます。
周りの空気が郷土玩具を決定するのです。

そんな気持ちの中、左右社さんのwebにて、
近いうちに連載をスタートします。
まずは関東地方の郷土玩具の作り手の方々にお会いしてきます。
空気を伝えられるよう頑張ります。
ご期待ください。

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個展「集めたり 描いたり」の様子は
こちらでご覧いただけます。
「集めたり 描いたり」