「日本の郷土玩具」「集めたり描いたり」を終えて

「日本の郷土玩具」「集めたり描いたり」を終えて

オーパ・ギャラリー、ショップにて開催された
「日本の郷土玩具」「集めたり描いたり」にご来場いただき
ありがとうございました。
無事に終わりホッとしたのか、
搬出日から体調を崩しています。
あらら。

今年の「集めたり描いたり」は昨年の個展とは違い
グループ展を企画したのですが、
昨年よりも幅広く郷土玩具の魅力を伝えることができたのではと思いました。
いらっしゃったほとんどの方が長い時間ギャラリーで
じっくり玩具絵と実物の郷土玩具を見比べ、
「捉え方がそれぞれ違いますね」
「こんなのうちの地元にあったのね」
「これから旅行先では気になっちゃいます」
「どこでこういったものは買えるのかしら」
「楽しかったです、郷土玩具いいですね」
「絶えていくのはあまりにも勿体無いですねえ」
などなど、感想を聞かせてくださいました。
そんな声を聞くと、ああ、やってよかったなあと心底思うのです。

そして展示販売「日本の郷土玩具」。
今回は昨年よりも作り手の数が少なくなってしまい、
どうなることかと思いましたが、
結果的にはかなりの数を展示販売することができました。
お願いしていない玩具を追加で送ってくださる方もいらっしゃいました。
そんな姿勢に
「うちではこんな人形も作っていますよ。郷土玩具って楽しいですよね。」
という気持ちがたっぷりと含まれているように感じ、
月並みな言い方ですが、感動してしまいました。
ほんとうに楽しいんです、郷土玩具って。

ただそれと同時に、
郷土玩具の魅力を伝えるなんて大それたこと、
自分なんかがやっていいものなのだろうか、、、という疑念も常に抱いています。
伝えていくことで、逆に作り手の方々を窮地に追い込むことだってあります。
ある作り手の方にこんなことを言われたことがあります、
「今のままで充分だし、
こんな状況で後継者なんか育てられないし、
細々とやっていくだけでいいんですよ。
誰もが紹介してもらって嬉しいと思うと思ったら、
それは違いますよ。
なにかでうちの人形が取り上げられてね、
それを作家さんみたいな人が真似してね。
せめてひとこと言って欲しいんだけどなあなんてこともあったしね。
若い人が大勢でいきなりやってきて、
みんな同じもの欲しがったりさ。
在庫全部持っていかれちゃったりしたこともあったし。
自分の目で見ているのかねえと疑問に思うんだよね。
お兄さんもそんな人たちと同じだろう?」
僕は違いますよと言ったものの、
ほんとうにそうじゃないのかな、
同じかもしれないな。
いや違うと思うんだけどな。
なんて悶々としました。
その時の気持ちをいつも胸に刻み込み、
郷土玩具の魅力を少しでも知っていただけるよう、
これからも細々と活動していきたいと思っています。

長くなりましたが、
「日本の郷土玩具」「集めたり描いたり」に
ご来場いただきほんとうにありがとうございました。
これからも郷土玩具をどうぞよろしくお願いいたします。
そして来年もどうぞよろしくお願いいたします。

そして今回ご協力いただいた
上路ナオ子さん、霜田あゆ美さん、田嶋健さん、古谷充子さん、山本祐司さん、
高橋正吾さん、岩城勇二さん、土雛窯のみなさま、会田家のみなさま、
臼井家のみなさま、播磨啓太郎さん、住岡きじ馬工房のみなさま、小川憲一さん、
オーパ・ギャラリー、ショップさん、そしてすべての郷土玩具に
この場を借りて感謝を申し上げます。
ありがとうございました。